今年もあと少し。愛車の点検をしましょう。
あと1週間ほどで平成30年が終わります。
今年も色々ありました…なんて書くと月並みですが、ひとつだけ書かせてもらうと、今年は自然の猛威がすごかったんではないでしょうか。
特に台風21号。関空が閉鎖で孤立や、我々車業界の人間からすると衝撃的だったのが、21号からの高潮でオートオークション会場の車189台が炎上した件です。
冠水の恐ろしさをまざまざとみせつけられました。車は冠水すると水浸しになるだけでなく、発火、炎上するなんて恥ずかしながらこの1件で初めて知りました。(恥)
ニュースでもやっていたので映像を観た人もいるのではないでしょうか。
原因はバッテリーからの発火でした。
その後、あのオークション会場は閉鎖が決定してしまいました。
その会場には何年か前に車を下見に行ったことがあるのですが、スタッフの方々が丁寧に出迎えていただき、とても良い印象を受けたのを今でも憶えています。
決して大きな会場ではありませんが残念です。
オークション会場を閉鎖に追い込んだ原因の一つ、バッテリー。
日ごろ私も含めて、ほとんどのドライバーはエンジンのかかりが悪くならないかぎりバッテリーのことなんて気に留めないと思います。
でも、環境しだいでは恐ろしい事態を引き起こすバッテリー。
この時期、さすがに冠水から発火なんてことは起こりにくいと思いますが、ディーラーや車屋さんが休みに入る前に点検をおすすめしますよ。
交換したばかりの新品のバッテリーなら比較的安心できますが、2年以上交換していないバッテリーや、一度あがってしまったことのあるバッテリーは要注意です。
スモールライトやルームライトの消し忘れや半ドアなど、ちょっとしたことからあがってしまうこともあります。
不安な方はぜひ点検を受けてくださいね。
※バッテリーの点検はオートバックスさんや、イエローハットさんのようなカー用品のお店でも点検してもらえます。
あと、年末年始に運悪くあがってしまい、自分で処置をしなければならない場合。
ブースターケーブルがあり、繋ぐ車もある場合は接続して急場をしのぐことも可能ですが繋ぎ方を間違えないようにしてくださいね。
1.供給する車のバッテリーの+端子にケーブル(赤)を繋ぎ、もう片方(赤)を供給してもらう車(バッテリー上がりの車)のバッテリーの+端子に繋ぐ。
2.もう1本(黒)のケーブルを供給する車の-端子に繋ぎ、片方(黒)を供給してもらう車のバッテリーの-端子か、エンジンルーム内の鉄の部分を挟む。 これでエンジンはかかりますが、かからない場合は挟み込みが弱い場合があるのでやり直してください。
注意する点は絶対に+-を間違えないことです。間違えると発火する可能性があります。必ず+と+、-と-を繋いでください。
そして、この方法はあくまでも急場しのぎですので、すぐにエンジンをきると、またかからなくなります。最低でも2時間以上エンジンをかけたままにするか、すみやかに新しいバッテリーと交換してください。
もし、自信がなければ迷わずロードサービスを呼んでください。これが一番間違いのない方法です。
あと、ハイブリッド車の場合もロードサービスを呼んだ方がいいでしょう。
ハイブリッド車は通常とは違うバッテリーを搭載していますので、プロに任せた方が安心です。
どうしても充電できない場合はバッテリーが死んでしまっているか、オルタネーターという部品がダメになっている可能性があります。
困ったことにオルタネーターはいきなり壊れます。
※オルタネーターとは電力をつくる装置です。つくられた電力はバッテリーに充電されます。
バッテリーが死んでしまっている場合は新品のバッテリーと交換すれば大丈夫ですが、オルタネーターは素人では交換できません。カー用品のお店でも売っていません。もし、10年、10万キロ越えの車に乗っている人は早いうちに点検を受けることをオススメします。オルタネーターがだめになるとエンジンもいっさいかからずどうしようもなくなります。
点検すればある程度壊れるかどうかの予測は可能です。
※ちなみに私は昔、大みそかにオルタネーターが壊れ、除夜の鐘を聞きながらロードサービスを外で寒い中、待った経験があります(^^;
このバッテリーをはじめ、タイヤや、駆動系、エンジン系、車には故障したら自分ではどうしようもない箇所がいっぱいあります。
せっかくの休みの日に車のトラブルで憂鬱にならないよう、みなさん、ぜひお店がが営業しているうちに点検を受けてくださいね。