<福祉車両>続・車いす乗降用スロープのがたつき
アルミ製リヤスロープががたつくということについてお話させていただいたのですが、今回はその続編というか追加です。
前回はスライド式になっている2枚のスロープが「スライダー」という樹脂の部品の摩耗により2枚のスロープが収納時に当たってしまい、がたつきが発生するという内容でした。
今回はその「スライダー」がなぜダメージを受けるのか、がたつき音を我慢して使い続けるとどうなるかをお話しします。
「スライダー」のダメージは前回お話したようにスロープ板が「スライダー」にこすれることによって生じる摩擦によるものがありますが、これは「スライダー」自体が樹脂製の消耗部品であるため、使う頻度によっては仕方がないと言ってもいいかもしれません。
しかし、比較的年式が新しい車で、スロープをあまり使っていない場合でも「スライダー」のダメージがスロープのがたつきを引き起こす場合があります。
原因は砂や小石によるダメージです。
車いすの車への乗降はほぼ屋外で操作しますよね。
そのときに車いすや靴に付いた砂や小石がスロープにはさまり、そのままスロープをスライドさせることを続けると、スロープはささくれ立ってきます。
「スライダー」が通過する両端の箇所がささくれ立つとその部分に「スライダー」が引っかかり、「スライダー」に負荷がかかり、破損します。
「スライダー」とスロープを止めている部分が折れてしまうんですね。
この部分が折れてしまうと「スライダー」は外れてしまい、スロープのがたつきは激しくなり、傷だらけになってしまいます。
毎回使うたびにスロープを掃除するというのは理想的ですが、ピストン運転の場合がある施設さんではそこまでは難しいと思いますので、週に一回程度、エアダスター等で軽く掃除をすればいいと思います。
もし、スロープをスライド収納するときに感触がガリガリする場合は掃除で直らない状態になっている場合がありますので、そのときは当社までご連絡ください。
気持良くお使いいただくために精一杯のサポートをささせていただきます!
それでは。