ハイエースのリフト修理
今回はハイエースの福祉車両、リフトタイプのリフトの動きが不安定とのことで修理対応をさせていただきました。
リヤのリフトはまず、水平にリフトが車外にスライドし、そのあと弧を描くように着地します。
この動きでの不具合はリフトが動かなくなったというのが多いのですが、理由としては大きく分けてモーターの故障、部品の破損というのがほとんどです。
今回のご依頼はリフトの稼働中に何かがはじけ飛んで、その後リフトの動きが悪くなったというものでした。
原因は部品の破損が原因でした。
リフトを水平に動かすためのベアリング(ローラーのようなもの)が破損し、機械同士がこすれてしまっている状態でした。はじけ飛んだのは割れてしまったベアリングの破片。
ベアリングが割れてはずれてしまい、リフトが直接ロベアリングが滑るレールに接触してしまっていました。さらに他のベアリングもひびが入ったり、すでに割れているものがありました!
レールが削れて動きがかなり不安定な状況だったのでベアリングを全て交換して修理は完了。
修理は完了しましたが、問題はなぜ破損したのかということです。
毎日のように使うので劣化は避けられないところですが、劣化を進行させてしまう注意点があります。
それは砂利!
車いすの乗り降りで砂利もいっしょに室内に侵入し、それがレールに侵入するとベアリングは砂利を踏んで割れてしまうことがあるんです。
なので、リフトの使用後は入り込んだ砂利を掃除機で吸い取ってください。
リフトの床とリフトを降ろした状態での車内の床に掃除機をかけるだけでリスクは大きく下がります。
毎回が理想ですが、難しければ1週間に一度でもいいので掃除をしていただくと、より長くご使用いただけると思います。
今回のベアリング修理はハイエースのリフト修理では定番ともいえるものです。法人さんの送迎業務での車の使用頻度を考えるとかなりの確率で今回のようなことになるのではないかと思います。ですのでハイエースのウエルキャブ車をご使用されている法人さんは早めの点検をおススメします。修理となれば部品の発注、修理にかかる時間を考えるとお預かりして修理ということになりお待たせする形となります。そうすると日々の業務に差し支えてしまいます。ですのでリフトのがたつき等、気になる点があれば早めにご相談くださいね。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m